鎌也がWEBで見つけたお気に入りのサイトを報告します。
今回は鎌也の好きな作家に関してのサイトです。
あれは2年前の暮れのことだ。近所の本屋でやけに分厚い文庫本を見つけた。当時僕は遅ればせながら綾辻行人の「館シリーズ」を読み終えて次は何を読もうかと思っていた時だった。
それまで読んでいたのは、キングやクーンツなどの外国の作家や宮部みゆきや栗本薫などで、僕はいわゆる新本格と言われている一連の推理小説は読んでなかった。新本格ブームという物があった事など知らなかったのだ。何それ?ってもんだ。
それがどうゆう訳か二階堂黎人の「吸血の家」という作品を読み、それから「悪霊の館」を読みそれで日本の推理小説に新本格と言うムーブメントが10年以上も前に起こっていた事を知ったのだった。
推理小説の新本格ムーブメントは綾辻行人の「十角舘の殺人」から始まる。その衝撃の事実(笑)を知った僕はさっそく文庫を買って読んだ。感想は、「あ、チキショウ!やられた。面白いじゃねえか」だった。
僕は本屋である作品を手に取り最初の数行を読み買おうか止めようか悩んでそれを何度もくり返す癖がある。食わず嫌いじゃないが、読まず嫌いの僕は結局タイミングがあわないと何年もその作品を読まない事になる。
「グインサーガ」も最初に手にとってから3年ぐらい経ってやっと読み出したくらいだ。でもいったん面白いと分ったら、取り憑かれたようにその作者の他の作品を連続して読むと言った感じなので、綾辻作品も続けざまに読破した。
そして次に何を読もうかと思っていたところに文庫本にしてはえらく分厚い本に出会った。京極夏彦という作家の「姑獲鳥の夏」という本だ。
京極夏彦という名前は以前から気になっていたがその理解度と言えば妖怪を題材にしたミステリーを書いている、その本は携帯枕になる程に分厚い(笑)と言った程度だった。何度か本屋で手にしてみたが買わずにそのまま書棚に戻していた。
だが・・・
「私は たぶん今目覚めた」から始まる「姑獲鳥の夏」冒頭部分からすぐ「京極ワールド」に引きずり込まれ、
「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」
という決め台詞に拍手喝采、一気呵成に読み終えてしまった。
そしてその年の年末から正月三が日にかけて「魍魎の匣」「狂骨の夢」「鉄鼠の檻」「絡新婦の理」「塗仏の宴」と出版されている京極堂シリーズを立て続けに読破したのは言うまでもない。
「京極堂」こと中禅寺秋彦の蘊蓄に頷き、関口に己を重ねて、木場修の男らしさにあこがれ、探偵榎木津の御神託に心救われたりした。
実を言うとその年の秋にネットで知り合った彼女に振られ、ずっと落ち込んでいたのだが「鉄鼠の檻」のなかの一場面での榎木津の台詞が失恋から立ち直るきっかけになったりした。
考えてみれば、最近はホームーページ作成に関する書籍やインターネット関係の本ばかり読んでいて小説を全然読んでないなあ。
そんな僕が今毎週楽しみにしているサイトがある。e-NOVELSがそれだ。
ここでしか買えない小説の販売や、掲示板で作家との直の意見交換交流できるサイトだ。我孫子武丸、綾辻行人、井上夢人、笠井潔等好きな人にはたまらない作家が参加している。
あ−、なんか面白い小説が無性に読みたくなった。
文中敬称略

